ナンバンギセル(南蛮煙管)

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万葉集 2270番
道の辺の 尾花が下の思草 今さらになぞ物か念はむ
撮 影 日 06.9.20
場   所 佐倉市小竹
科   名 ハマウツボ科
花   期 8月〜10月
花   径 10mmから20o
ひとこと
普通植物は光合成をして栄養分を作り出します。
今回紹介するナンバンギセルは代表的な寄生植物の一つで、ススキやミョウガなどの根に寄生して栄養分を横取りしているため、光合成をしなくても生育することが出来ます。そのため光合成器官である葉が必要なく、退化してほとんどありません。
下向きかげんについている花の様子を煙管の先に見立てて、その姿の不思議な雰囲気とあわせて「南蛮煙管」と名づけられています。オランダギセル、キセルソウという別名も。さらに万葉集では物思いに耽っているようにも見えることから「オモイグサ(思い草)」で登場。

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